昔の焼肉屋やホルモン屋を想い出すと、肉はかめばかむほど味があったような気がします。どこからか、美味しそうな肉を焼く匂いがすると、のどが鳴りおなかが空いて食べたくなってたまりませんでした。その当時はカウンターで、見ず知らずの臨席した左右のお客さんとビールを飲みあったり話を交わしたりして楽しいひと時を皆で過ごしたものです。ぼくもいつも、おとうちゃんおかあちゃんと焼肉屋に行って楽しく笑って食べていました。
でも今は焼肉屋やホルモン屋のイメージが変わってしまいました。なぜか、寂しい思いがしてなりません。店は大型化され、お肉の味が無いと感じる店もたくさんあります。人間関係はサツバツとし、人情味あふれる昭和の時代を想い出すと本当に寂しくなります。
昭和の時代は元気にあふれていました。平成になり世の中も変わり、これも時代なのかと思います。それでも、ぼくは昔の昭和時代の焼肉に基づいて、いつまでも、いつまでも、ほんとうにうまい肉を出来るだけ安くお客様に食べていただけるよう、これからもがんばり続けたいと思っております。
板前焼肉一斗 店主